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2012/06/30

【2012春】『ヨルムンガンド』を観て

世界の敵でもあり、味方でもあるという矛盾をはらむ職業・武器商人――。世界的な海運王を父に持ち、HCLIヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門に所属し、世界の紛争地帯で"世界平和のために武器を売る"ココ・ヘクマティアルは、両親を奪った"武器"を憎みながらも銃を持って戦場でしか生きられない寡黙な元少年兵ヨナを自らの私兵部隊に引き入れる。
武器商人という仕事柄、絶えず生じる際どい"仕事"とやばい戦闘劇を描いたミリタリーアクションもの……という皮をかぶった"ココとゆかいな仲間たち"を描いた日常系、というのが正しいか?

視聴前は原作も知らなかったし、PV見てブラクラ的なアレなのかなと思っていましたが、どうもそうではなかったみたいで。ああいう世界の暗部をゴリゴリに押し出してニヒルでマッチョな登場人物たちが戦う物語、だけではないですね。ヨナ視点でみるならば、恨み憎しみの対象である武器商人の元に見を置きながらも、ココを中心とした私兵団(当然殺戮集団でありながらも)の中に居心地の良い関係性を築いていく、という心あたたまるストーリー展開。結構好きですよ僕は。

とは言ってもやっぱりテーマは"武器"と"戦闘"になるので、マッチョイズム溢れる(肉体的にも精神的にも)キャラクターたちが繰り広げるドラマはやはり面白い!歴戦の兵士たちが奏でる人生観・人間観の渋いこと渋いこと!萌え萌えアニメで惚けきった脳みそにゼロ距離でライフル打ち込まれるような。しびれる。やはりこういうマッチョなおっさんアニメは必要だ。Fate/Zeroもそうだったかもしれないけどあれはちょっと厨二病的な青臭いところがありますもんね。見よ、このマチズモ!


……水着回でこんなキモチになったのは生まれて初めてです。

まぁそれはさておき、

肝心の戦闘シーン、ガンアクションはまぁまぁこんなもんかな、といった感じ。アクションはちょっと緊張感に欠ける趣がありますが、それを補うだけの緊迫したストーリー展開と丁寧な武器描写が秀逸。薬莢が飛び出るスローモーションなんて最高ですね。OPのレームも大変格好良い。

余談ですがなんでこんな微妙な感想を述べるかというと、今期に限ってはこのヨルムンガンドより優れた銃撃戦描写のアニメがあったからなんですね、うぽって!!っていう……(笑)もううっかり(笑)をつけちゃうしょーもないアニメに見えるんですけど、銃に関して一切の妥協がないあの作品はなかなか侮れないですよ。段々もっと評価されていいんじゃないかと思うようになってきました……。

さらにさらに余談、というかもはや蛇足ですが、ヨルムンガンドを見ることにしたそもそもの理由は主人公ココが伊藤静御前だったただそれだけ。声豚という程のアレではないんですけど、伊藤静さん、釘宮理恵さん、阿澄佳奈さん、伊藤かな恵さんはここ数年間女性声優不動の四天王です(俺調べ)。なのでクライマックスでリリアーヌが登場してきた時の私の歓喜ときたらもはや留まることを知らない。


とまぁ今回はバルメ回で終わったヨルムンガンド(個人的には戦いを終え病床で目覚めたバルメの「ココー!ん~ん~」が至高)、秋から第2期のようです。原作完全アニメ化らしいですね。一癖も二癖もある私兵部隊の面々の過去や為人が明らかになり、物語はますますおもしろくなっていく事でしょう!秋が待ちきれない!

アニメ公式サイト

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中村和久

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2012春アニメ感想まとめ



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