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2011/07/18

2011春アニメ感想

7月も半ばを過ぎましたが、ここらで恒例(と言ってもまだ2回目)のアニメ感想をまとめておきませう。4月~6月の春クールアニメで自分が見切ったもののみ取り上げています。

敢えて先に述べておきましょう。

この春、大変な豊作であったと。







あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

友達6人で結成した超平和バスターズ。いつも一緒だった皆は、メンバーの女の子、"めんま"の死によって疎遠になり、そのまま月日は流れていた。当時リーダーだった"じんたん"は、高校受験に失敗したことから登校拒否になっていたのだが、ある日突然、成長した姿のめんまがじんたんの前に現れて……

私の敬愛する長井龍雪監督の最新作。
テーマも結末もとっても素直ですが、人間関係の描写が非常にリアルで見ていてやきもきしてしまうし、続きが気になってしまう。
ストーリーの本筋はじんたんとめんまをめぐるものですが、"あなる"(一応断っておくとキャラクターのニックネームですので笑)を中心としたストーリー描写や感情表現に良く表れていました。あなるかわいいよあなる。
アニメ、というより実写ドラマを見ている印象を受ける、そんな作品。

「子供の頃(めんまがいた頃)のまま変わっていない」「大人にならなくちゃね」
と言ってお互いの胸の内を打ち明ける超平和バスターズ。ぶっちゃけ大人にそんなことできません。
高校生ならではの"ひねた爽やか"さにあふれた青春ストーリーが目に沁みる(いろんな意味で)。

EDではZONEの「secret base~君がくれたもの~」を超平和バスターズのヒロイン3人がカバーしています。これがまたいい。EDの演出もとっても綺麗で物語のあとのしんみりした気分に最高に染みこんでくる。「10年後の8月」が今年に当たるってんで少し狙い過ぎか?とも思ったけど、アニメの完成度が高く、名前負けどころかとても良い相乗効果を生んでくれたと思います。監督流石。ホント新潟の誉れ。一生付いていきます。






アスタロッテのおもちゃ!

就職活動中の直哉はある日謎の女性にスカウトされる。彼女に連れてこられたのは妖魔の国ユグヴァルランド。そしてこの王国の王女であるアスタロッテのハーレム入りを命じられてしまう。責務を果たそうとする直哉だったが、このロッテ王女が大の男嫌いで……

「ほのぼのハートフルアニメ」を謳っておきながら、平然と変態行為を連発し平然と華麗にスルーする登場人物たち。もちろんツッコミ役なんていません。それがこの世界の正義。軽く挙げてみても、先のあらすじででてきたハーレムに始まり、ロリ、ショタ、レズ、男の娘、母娘、ノーパン、母乳……書いててドン引きするレベル(笑)でもアニメ自体に変ないやらしさは微塵も感じられないという魔法のような演出と構成。ラストなんてハートフルよろしくうるっときてしまうほど……きたないな、さすがスタッフきたない。
作画も大変安定していて、とっても丁寧な作り。見ていて安心。
明日葉がいい子すぎてヤバい。自分の娘もあんな風に育って欲しいと心から思う。ノーパンだけど。






Aチャンネル

ルン、トオル、ナギ、ユー子の4人が綴る女子高生ライフストーリー。あらすじを書くまでもない。女子高生4人の日常を描くという、いいかげんこのスタイルも終わりなんじゃないかなぁと思う今日この頃。ただ『けいおん!』や『らき☆すた』よりももっと女子高生のリアルを追って見ました(もちろんデフォルメされてるけど)といった印象。
毎話違う挿入歌(キャプション付き)が入るというまた有り得ない演出を……とか思ってたけど回を追うに連れて安心感すら感じるレベル。恐るべしAch。

そして日常系の本丸とも言えることですが、主要キャラ4人が可愛くて仕方がない。ユー子を嫁にくれ。トオルは娘にしたい。ルンちゃんとセットで。ナギも(ry

補足するなら、流行の終わりということは一ジャンルとして確立されきったと言う事でもあるよね。何が言いたいかというと見ていて安心出来る。どんな展開が来るかはある程度わかってしまう。でもその極限まで準備されきった"可愛さ"を純粋に愛でる、っていうある種水戸黄門的な大見得切る感じとでも言うのでしょうか。これってホントに日本のアニメでしか有り得ないジャンルだと思います。これについてはまた別のエントリーを設けて論じたいですね。
確立され使い倒されたシナリオとキャラクターの中で、素直に可愛いと萌えられる作品とキャラを創り上げたことは、もうAchがこのジャンルの集大成を名乗ってもいいんじゃないかなと思えてしまう、それほどの安定感がありました。






電波女と青春男

宇宙人が見守ると言われる街で、叔母の家で暮らすことになった主人公・丹羽真。そこで待ち受けていたのは布団でぐるぐる巻になった電波女だった!

……とざっくりあらすじ描いてみたはいいが、このあらすじがだいぶ電波(ぶっとんでる)な件。 つまるところ、ちょっと電波を受信しちゃった方々と電波に期待することを諦めていた主人公との青春日常もの。
あの『まどか』と『化物語』を生み出したシャフトの今期作品。マリみて?そんなものはなk(ry
原作のラノベでイラストを担当しているブリキさんの絵を、忠実に再現し動かしてくれたスタッフに大変感謝したい。キャラクタービジュアルの可愛さは今期No.1……かなりの激戦ではあったけど。

日常ものとは言ったけど、エリオの成長を助けるだけだった真が、ヤシロが出てきたあたりから(無意識に)自分の成長物語を紡ぎ出したのはとっても良かった。最後はなかなかアツかった。2期に激しく期待。

なお今期の俺選OP・ED大賞はここに決定しました。
「テレパシる気持ち」とか「あなたしか受信できないの」とかキャッチーで好き。

というか新房監督はこれにマリみてもやって、アスタロッテの構成だかもやるって凄い仕事量だね。






星空へ架かる橋

弟・歩の療養のために都会から自然に囲まれた山間の山比古町に引っ越してきた一馬。父親の馴染みの旅館「よろずよ」で世話になることになっていたのだが、向かう途中慣れない田舎道に迷ってしまう。山に迷いこんでしまい不安な一馬の前に一人の少女が現れて……

一言で表すならエr…ギャルゲの超王道。
超王道な主人公、超王道なヒロイン、超王道なサブキャラ、超王道舞台、超王道展開、超王道ラスト。だがそれがいい。なぜなら見ていて安心出来る構成だから。初ちゃんかわいすぎる。
こういう系(エr…ギャルゲ原作)ってすぐに作画崩壊起こすイメージだったんだけど、それもまぁまぁ抑えられていて良かった。全体のレベルが上がってきた?いい傾向です。
それにしても田舎町での、しかも温泉旅館住まいって憧れるわねー(遠い目)

山比古町の字を見て、山古志村を思い出す程度の新潟クラスタ。






緋弾のアリア

凶悪化する犯罪に対抗するため、武力を以て問題の解決にあたる探偵、通称・武偵。武偵育成施設である武偵高校に通う主人公・遠山キンジは、なぜかある日登校中に爆弾魔に命を狙われてしまう。追い詰められたキンジ、だがその目の前に突然、空から美少女が降ってきた!

学園もの+戦闘アクションの王道に加えて、登場人物の背景(血筋)に一癖二癖かませる厨ニな感じは嫌いじゃないです。でもアクションものでテンポが悪いってのはなかなか致命的だった気が……。 全体的に詰め込みすぎで消化不良を起こしちゃいました。そして消化不良のまま最終回→ラストへ。なんですかこの見え見えの2期ありますフラグは。というわけで2期に期待します。

ただ女の子は皆可愛い。アリアも理子も白雪もレミも。というかレミがどうみても長門な件。







GOSICK

時は1924年。長く荘厳な歴史を誇る西欧の小国・ソヴュール王国。貴族の子弟たちが通う名門、聖マルグリット学園にやってきた、東洋の島国からの留学生・久城一弥。ある日、一弥は学園の図書館塔の最上階にある植物園で、人形のように美しい一人の少女・ヴィクトリカと出会う……

(こうしてあらすじ書くとわかるけどAch以外全部BOY MEETS GIRLものなのね)

過去のヨーロッパを舞台にしたミステリー(?)もの。敢えて時代を設定するだけあって、作品内の人物・装飾・文化描写がかなり丁寧に作られていてホント綺麗。特にヴィクトリカの服は書き込みも細かくデザインも綺麗で可愛い。後半の白と薄紫のゴスロリとメイド服は超秀逸。よくあれを動かせたものだ。これだけで拙いトリック設定を補って余りあるほど(オイ)
ストーリーは2クールだけあって前半を見てる限りでは少し退屈かも。でも2クール目に入って、リヴァイアサン、ベルゼブブ、ファントム……とクライマックスに近づくにつれて、これまで散りばめられてきた伏線が回収され、物語の核心にせまっていく構成はなかなか見ごたえがあって良かった。ただ終盤のストーリー展開は激重です。あんまり絶望の連続だと心が折れそうだよマリー……。面白いんだけど、こういうの見てるとAchみたいのが恋しくなるね(笑)
とまぁ最後は国をも巻き込んだ世界の奔流に飲み込まれていく、ちょっとセカイ系チックなストーリーも見所の一つですね。

余談ですが、23話のママンはEpisode2のヨーダを見ているようだった。沢城さんの演技とあいまってかっこ良すぎ惚れる。







というわけで今期の完走組をまとめてみました。途中挫折したのはC、DOGDAYS、デッドマン・ワンダーランド、青の祓魔師、そふてにっ!。Cとかデッドマンは体力あったら見たかったけど今期はちょっと多すぎました。なにせ取り上げたものに加えて、夏クールも継続中のものが4つもあるので。日常TIGER&BUNNY花咲くいろはSteins;Gate。またこれがどれも抜群に面白い。参った。超豊作でお腹いっぱいです。これらについては今期が終わった後の感想エントリーでぜひとも紹介したいと思いますので乞うご期待。

さらに加えて夏クールも始まっております。今絶賛選定中。これまた数が多すぎてやばい。
秋クール予定の作品も超豊作の気配が漂っているので予断を許さない状況(?)が続きそうです。



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