2046年、ニューロリンカーと呼ばれる携帯端末を用いることで生活の多くが仮想ネットワーク上で行われるようになった時代。だが、どんなに時代が進んでも「いじめられっ子」はなくならない。ハルユキもそんなスクールカーストの最底辺に位置する一人。ローカルネットの片隅で、ひたすらにスカッシュゲームに打ち込むだけの暗く陰鬱な日々を過ごしていたが、ある日突然、校内一の有名人・黒雪姫に声をかけられる。「もっと先へーー《加速》したくはないか、少年」
川原礫原作ライトノベルのアニメ化第1段。
脳を直接端末とリンクさせる次世代(一応次々々世代かな?)PC/ネットワークインターフェースと、それによって現実世界と仮想世界とが限りなく近づいた近未来。黒雪姫に誘われたことをきっかけに、思考を一千倍に加速する「ブレインバースト」アプリケーションを手に入れたハルユキが、『加速世界』の『バーストリンカー』として戦い、出会い、成長していく物語。
物語の舞台・背景設定が非常によく作りこまれていて、そのアイディアと完成度の高さには舌を巻くばかり。加速世界のバトルフィールドや戦闘アニメーション描写の美麗さときたらもう、流石は我らのサンライズと言わんばかりの完成度。必殺技エフェクトも綺麗で迫力抜群!見応えがありました。
ただ物語、というか話の展開のテンポがあまり良くなかったなーという印象。戦闘シーン中の明らかに長すぎる独白が多すぎですね……主人公のハルユキが見た目通りのコンプレックス抱えた悩める系主人公なのでしょうがないといえばそうなのかもですが、見ていてウズウズ通り越してイライラしちゃったのはちょっと残念でした。
ストーリーもですね、ハルユキがコンプレックスという負け犬沼にズブズブになっていく様を見るのはどうも……それでこそ復活やラストバトルのカタルシスの礎となってはいるのですが、あんまりやられると胃もたれしちゃいますね。
ただストーリー的には段々と独り立ちしてきたハルユキが、ブラック・ロータス率いるネガ・ネビュラスとどう活躍していくか、というむしろこれからどんどん面白くなっていきそうな気がしますね!終わり方といい恐らく続編製作の予定があるのではないかと期待しています。これからハイレベル化していくだろう戦闘シーンに大いに期待。
それにしても今回、ヒロイン勢が見事に不発だったねー…というものすごく素直な感想が(笑)結局黒雪姫がハルユキを溺愛する理由がよくわからないし、チユもチユでなんかこう、うん。最終階であーなるほどーとなるものの、腑に落ちない裏切られ感みたいなものがこびりついてしまって……原作読んだらまた印象違うんでしょうか。
1クール遅れで始まったSAOに比べるとあとちょっと!が多い作品でした。というよりSAOが面白すぎましたね、何あれ。そういやアクセル・ワールド中でナーブギアに関するWikipediaみたいのが出てくるのは憎い演出でしたね。
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