→1日目 →2日目 →3日目
まずいつものように朝飯を済ませたらバスに乗り込み、大農業地帯アイオワに一体いくつ存在するか誰も知らない(笑)数しかない有機農家、そのうちの一つの農場へ向かいます。
有機農業を始めて15年がたつというGaryさん。何百何千haという大規模農場が辺りをひしめく中で、わずか1haの畑で人参やにんにくなどの数品目を作っているそう。『自分の畑が生み出す歯ごたえと甘さは慣行農法には負けない』と自信をみなぎらせるGaryさん。有機農家のこういう所って日本もアメリカも一緒なんだなぁと感じました。ちなみに個人的には『んなことないだろ』ってスタンスなのでちと一歩引いてみてましたが。
ひとつ共感したのは慣行農産物との価格比較(競争)の問題。コストを考えるとどうしても高くならざるを得ないのが有機農産物。Garyさんが言うには、
「『慣行農法の野菜よりもこっちがいいよ!』と言うのではなく『その7$でポテチ2袋買うんだったらうちの人参買ってけよ!』って点を推したいんだ」
だそうだ。これには全くもって賛成したい。
化学肥料使用の野菜には価格では絶対に勝てないし、味や機能でもそれほどの違いを押せるわけでもない。それならば品目ごとで勝負するんじゃなくて、食生活、あるいはライフスタイル全般を考える中で有機農産物の立ち位置を確保するのがいいんじゃないか、って意見です。これからもっともっと有機農業が浸透していくためのヒントがここにあるって気がしています。
もっとも今の有機農業って手放しで喜べない実態(これについては長くなるのでまた別エントリーででも)もあるので、まだまだたくさんの課題を解決しなければいけない、とは思いますが。
ちなみにこの畑にはGaryさんのお宅が併設されているわけですが、住居用の電気エネルギー供給用の小型風車が畑の横に設置されていました。
随分小さく見えますが、これ1台で一家の消費電力の90%をまかなえると言うから驚き……ていうかホントか?(笑)だったら一家に一台付けたらエネルギー問題一発解決な気がしてならない。
さて、Garyさんの畑をあとにして次に向かったのが、
……このスケジュールを組んだ人、もぉなんて憎たらしいんでしょ。
世界トップレベルの農薬・遺伝子組換え農産物メーカーMONSANTO。
有機農家行ったその足で行くか?普通(笑)
アイオワの青空が映える建物ですね。
中の研究施設を見学させてもらったのですが、その際に全員にカメラをバスの中に置いていくように通達が出るほどの徹底ぶり。まぁ研究施設なんてどこもそうか。
MONSANTO社の中でも最先端の設備を備える研究所だそうです。中では最新鋭の機械を使って遺伝子組換え作物の種子開発が行われていました。
……ただ一つ惜しむらくは、自分が生物学を受講してこなかったということ。だから研究所の職員さんから説明を受けるんだけど、同じ選考の留学生と二人で
___ ━┓ ___ ━┓
/ ― \ ┏┛ / ―\ ┏┛
/ (●) \ヽ ・. /ノ (●)\ ・
/ (⌒ (●) /. | (●) ⌒)\
/  ̄ヽ__) / | (__ノ ̄ |
/´ ___/ \ /
| \ \ _ノ
| | /´ `\
完全にこのAA状態。韓国からのプロフェッサーに「もしかしてBiologyの授業とってなかったの?」なんて完全にバレてるっていうね。
帰国後、来年からMONSANTOの競合社に勤める友達にこのことを話したら
「もったいないいいいいいいいい!!!!」
と怒られました。なんかホントすいません……。
さて(笑)、気をとりなおしてお昼ごはんへ。
平日とは思えない物凄い人で賑わうステーキレストランで食べました。といってもランチメニューは全てサンドイッチとバーガーでしたが。
ハンバーガーとコーラというもはや安定感バツグンのバッテリー。またステーキショップだけあって肉が美味いんだこれが。脂身が少なく肉本来の味が堪能できました。
そしてデザートに注文したのが、
圧巻のOld Fashioned Parfait。これ4.95$だから最近のレートで言えば300円代で食べられるんだから凄い。と言ってもアイスは札幌のが圧倒的に美味かったです。バニラアイスに砂糖たっぷりのジャムとか正直結構キツかった。
午後になったらまた大学へ戻ります。
ISUのAlumni Center。日本語で言うと同窓会館?
それにしてもいちいちため息が出そうなくらいオーラのある建物が次から次へと……。
外見だけでなく内装もかなり高級感あふれる感じにまとまってます。
その中の1室を使って最後のプログラム、Round Table Discussionを行いました。『円卓会議』なんて略したらカッコつけすぎですかね。小グループに別れてのディスカッションです。
テーマは今回の一連のプログラムを踏まえて、"Water Quality(水質)"と"Water Quantity(水存在量)"についての現状とこれからを考える、というものでした。色んな問題を包括的に考えなければならないため、なかなか難しく、大変でしたね。学部の専門で少し勉強していて良かった……。
議論の内容を一枚のポスターにまとめて、最後にみんなで共有。
大学の講義でも最終回にこの形式で総まとめをするといいんじゃないかなぁとか思ったんですけどどうですかね。ただ聞いてるだけよりも講義後の知識の定着量が違ってくると思いますね。
プログラムを終えた後は『最後の晩餐』です。
大学内にある施設に移動します。
その途中にアメフトのスタジアムが。
でかっ。
この写真じゃ伝わらないかな……本当にスタジアムです。日本の大学でこんな設備持ってるところは他のスポーツも含めてないんじゃないかなってくらいでかい。しかもそれがアメフト専用。恐るべしアメリカ。
ちなみにこいつがアイオワ州のアメフトチーム・サイクロンズのマスコット。
日本と違って可愛げのあるデフォルメが全く為されていないのも流石アメリカ。
スタジアムを越えると、こんな感じで、
池もある庭園、Reiman Gardensに出ます。
その一角に今晩の会場、Hunziker Houseがありました。
なんとも可愛らしい洋風建築。というかそもそもここが何のための施設なのかはっきりしないっていうね。
中には晩餐と呼ぶに相応しいテーブルセッティングが。
プログラムを通して、(恐らく参加者が飽きないように)色んな食事を用意してくれたスタッフの方々には本当に感謝したい。美味しい食事を楽しむことができました。それでもパンはもういいです状態に近づいてましたが……。
写真には撮り忘れましたが、今回このプログラム中で初めてアルコール(ワイン)が振舞われました。以前のエントリーにも書きましたがホントこっちの人は飲まない、というより(車があるから)飲めないんでしょうね。地味に嬉しいサービス。
……ですが、ワインなんて普段飲み慣れてないのでいまいち不完全燃焼。
と、いうわけで帰宅後、徒歩30分かけてスーパーへGO。
アメリカのスーパーといえばWALMART!
店内も写真に撮るべきでした、とにかく広い!商品もデカい!ガロン瓶のコーラとか初めて見た(笑)
食品や生活用品だけでなく、アパレルや家電やゲームソフトなんかも売ってて、ここに来れば本当に全部揃っちゃう。
せっかくアメリカなんだからとBudweiserの350ml24缶とおつまみを買い込んで帰宅。
俺Budweiserって初めて飲んだんだけど、なにこれうめぇ。
コクがあるというか味わい深いというか、ビールらしい華やかな香りが本当に旨い。日本の大手ビールがいかにあっさりしてるかがよくわかった。これに比べるとヱビスやクラッシッククラスでも薄く感じますね。
そして何より安い。24缶買って18$、現在のレートで1400円を切るってホント凄い。
ビールに飢えてた仲間たちとガバガバ飲みまくって、あっさりすっからかんになったとさ。めでたしめでたし。
さぁ明日は滞在最終日!
【おまけ】
WALMARTにあったUFOキャッチャー。
……まさかアメリカまで来て日本放送協会の公式キャラクターに出会うとはね(笑)
ピカチュウとかマリオとか知名度最強の超有名キャラを押さえてよりにもよってお前かよっ!と突っ込まざるを得ない。
0 件のコメント:
コメントを投稿