『私たち、あずにゃんの翼になれるかなぁ?』
まったく懲りない4連続アニメエントリー。
でもしょうがない。この冬は(量産されるアニメ映画で)忙しいとわかっていたのだから。
中間発表も終わったので早速観てきました!映画『けいおん!』
い や ぁ 良 か っ た 。 本 当 に 良 か っ た !
と、もはや恒例のアレも済ませたところで、ネタバレも含みながらまたいつもの如く感想をば。
卒業旅行と称してロックと紅茶の聖地、イギリスはロンドンへ向かった放課後ティータイム。
……と言うと聞こえはいいですが、何も気負うことはないですね。まったくいつものけいおんでした。
ロンドンへの卒業旅行は、『けいおん!!』番外編でみんなでパスポートをとった伏線回収ぐらいの意味合いだと思います。
メインは、前作『けいおん!!』の最終回で、唯たちがHTTでただ1人学校に残るあずにゃんに向けて作った楽曲『天使にふれたよ!』の製作秘話です。
おそらくI期、II期と見続けてきたけいおんファンの方なら、あの最終回で唯たちが演奏したこの曲、歌詞・メロディ・シチュエーション、どれをとっても心からじーんと感動させ目頭を熱くさせるものだったことに間違いないはないことでしょう。そこに再度スポットライトを当てる、なんて何てにくらしいやり方!
しかも映画の予告編や特報ではそんなことを微塵も感じさせないというやり手っぷり。完全に本編後日談のHTTお気楽旅行記になるかと思いきや……汚いなさすが京アニ汚い。
高校最後の思い出に初めての海外旅行を楽しむ傍ら、3年生、とりわけ唯はあずにゃんのための歌をどうしようかと必死に悩んで悩んで……その一生懸命さのなんと可愛らしいこと!時々ぼーっとした唯の物憂げな横顔の、作画の気合入りようったらないですね。本編もそうだったけど京アニには太ももフェチと並んで横顔フェチでもいるんですかね、って思ってしまうくらい。ただあの横顔、大好きです。
横顔もそうですけど、『けいおん!』の凄いところは、京アニの作画能力をふんだんに使って、実に活き活きとしたキャラクターを描き上げることだと思います。けいおんが巷に溢れた"日常系"の中でも一際成功を収めた所以の1つではないでしょうか。映画、ということで今回、それがもう120%発揮されていたと思います。まるでスクリーンの中の唯たちに魂が吹き込まれたように。彼女たちを眺めながら自然と顔が綻んでしまう、そんな優しい作品。
ラストシーン、あずにゃんへの曲の歌詞に納得のいかない唯が、屋上から飛び立つ鳩を見て、悟ります。
『あずにゃんが入ったことでHTTは凄く良くなったよね!』
『あずにゃんは私たちに翼をくれたんだね』
『……私たちはあずにゃんの翼になれるかなぁ?』
からの『天使にふれたよ!』。
もうね、鳥肌。
うるっときました。
ある種、このお互いのつながりをひたすら表現してきたけいおんの、正に集大成を見た気がしました。ホントに感動。山田監督、本当にありがとう。
てわけで前半のまったりからラストの感動まで大いに楽しめた作品でした。
あと2回は見に行ってフィルムも1つくらい貰おうかな……。
あと『天使にふれたよ!』からまったり終わるかと思いきや、ちゃんとEDが用意されてました。澪をメインボーカルに据えて、本編よろしくカッコ良いHTTのメンバーが見られます。こちらもお楽しみに。その後さらに真のEDとも言うべき曲もくっついてるのですが、それはぜひ劇場で。
それにしてもちゃんとEDまで作ってあると、なんだか余計に終わった気がしないんですよね。
あの活き活きとしたHTTの面々を、まだまだ見ていたい気がしてきてしょうがない。
山田監督、楽しみにしてますね?
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