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2011/11/07

2011夏アニメ感想

……もう冬ですが。
3ヶ月に1回の定期連載ももう3回目。なんだか段々見る量が増えてきてる気がするのでここにまとめるのも段々億劫にゲフンゲフン。

さてまずは春開始の2クールものから……。






Steins;Gate
舞台は2010年夏の秋葉原。厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。だがある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出してしまう……。

個人的評価としては『 超 傑 作 』です。
春開始アニメでは"あの花"や"タイバニ"が人気TOPを博しているようですが、個人的には断然このシュタゲを第1位に推したい。
原作であるノベルゲームの評価も高かったことから、そのシナリオが抜群に面白い。タイムトラベル(作中では違う呼ばれ方をしていますが)をテーマにしたSF系ミステリーとして、回を追うごとに引きこまれていくストーリーには脱帽。
実在する組織や街を織り込んだ話って昔から好きなんですよね。歴史小説もそうだし、最近ならダ・ヴィンチ・コードみたいな。自分の知っている世界が舞台になることで、物語への没入感が増すというか。

アニメ化するにあたって省略した話やルートもあるのでしょうね。途中『そんな設定あったっけ?』って感じたり、ストーリー進行に不自然さ(というほど大げさではないですが)を感じる箇所があったりしたので。だからこそぜひとも原作にも手を出してみたい。聞けばiPhone版も発売されているらしいので、Android版に期待です。ノベルゲームとスマフォ・タブレットって相性いいと思うんだけどな。

OPの"Hacking to the Gate"も本当にかっこ良くて気に入ってます。前回の終わりから続きが見たくて見たくて今週が始まった!ってとこで流れるこのOPでテンションMAX。OPが良いアニメってそれだけで見るのが楽しくなっちゃいますもんね。






TIGER&BUNNY
 NEXTと呼ばれる特殊能力者が共存し、その能力を使って街の平和を守るヒーローが存在する街・シュテルンビルト。ヒーロー達は、日夜所属する会社の為にスポンサーを背負って事件解決や人命救助に奔走している。そんなサラリーマンヒーローの一人、ワイルドタイガー(鏑木・T・虎徹)は、ある日所属企業が突如吸収合併されてしまう。このままだとヒーロー失業・・・?

あらすじにもありますが、登場するヒーローの着るスーツに実在企業のロゴがホントに入っているってのが面白い。これは新しいですよね、というか普通のドラマでも露骨なCMやめて作品内に登場させちゃえばいいと思うんですよ実際。ま、それはさておき……。
見始めた時はこういう色物なのか……?と思ってたらところがどっこい、ストーリーもしっかりしててぐいぐい引き込まれる。気がつけば最終回。アツい!アツすぎるこの展開!こういうのもっと増えてくれホント!!
親愛なる桂正和代先生がキャラクターデザインを務めただけあって皆カッコイイ!可愛い!昔から連載漫画を見るにアメコミ系のヒーローものを崇拝してる感じでしたもんね。今回は桂先生自身が大いに楽しんでいたのでは。というか早くコミカライズしてくださいお願いします。
主人公がおっさんという今時珍しい設定でしたが、それが凄く良かった。こういう3枚目おっさん主人公はもっと増えるべき。ルパンやコブラみたいなね。
2クールやったのにどうやら2期もあるようなので、また1つ生きる楽しみができました!
おじさんがどういう形で戦線に登場してくるかが楽しみでなりません。






花咲くいろは
突然、母、皐月(さつき)から「夜逃げをすることになった」と伝えられた松前緒花。母親から手渡されたのは“喜翆荘”(きっすいそう)という名と、電話番号が書かれた一枚の紙切れだけ。住み慣れた街、母親、そしてクラスメイトの種村孝一(たねむら・こういち)に別れを告げ、まだ出会ったことのない祖母がいる街で暮らすことになった緒花は、海岸線を走る列車からの景色を見ながら、これから始まる新たな生活に思いをはせるのだった……。

女子高生たちの成長物語。働くということ、大人であるということを女子高生な視点から見なおした、劇中を通してそんなテーマが感じられます。
ただ主人公・緒花やみんちの行動にあまり共感できず、見ていてヤキモキしてしまうのは、自分が歳をとった証拠なんでしょうね……。
実在する石川県の温泉街を舞台にしているだけあって、丁寧に描きこまれた背景や、キャラクターたちをとりまく空気感は一見の価値アリ。一度は行ってみたいですね。というか温泉行きたい。何度も言うようですが坂のある温泉街に住むって昔から憧れです。
あと新進気鋭の岸田メル氏によるキャラクターデザインはその線の細さが可愛らしいのなんの!なこちマジ天使。






神様ドォルズ
故郷の村を後にして東京で平穏な大学生活を送る匡平は、思いを寄せていた日々乃に告白しようとしていた。だがその日、彼女と二人きりになったところで惨殺された死体を見つけてしまう。さらに帰宅途中、正体不明のモノに襲われた匡平のもとに、故郷から案山子と呼ばれる奇妙な人形を操る妹・詩緒が訪ねてきて……。

意外と話題にならないアニメでしたが、個人的には夏期クール開始組の中では一番楽しめました。
古くからの伝承と確執が絡みあう田舎の表舞台から一度は身を引いた主人公が、様々な葛藤を経ながら戦い、自問自答し、進んでいく。その王道なストーリーながらも、”案山子”をめぐる独特の設定や過去の事件、友情物語、恋愛など様々な要素がスパイスとして盛りこんであるのが、飽きずに最後まで見られた要因かな、と。
あとやっぱ主人公が少年じゃなくて同世代の大学生ってのがまた良かった。俺も歳をとったわけだ(2回目)。
案山子による戦闘シーンはなかなかの見応え。まだまだ設定に謎ばかりが残る案山子ですが、これから先の話でも大いに楽しめそう。
珍しくヒロインが一番ヒロインらしかった。それにしても一度たりとも自重しないおっぱいであった……2011年のおっぱいオブジイヤーは日々乃でいいよ、もう。
今から2期が待ちきれないですね。正に不完全燃焼。






ゆるゆり
”笑われればいいと思うよ。”
旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらく部」の活動(といっても特に明確な活動はなし)を続ける4人組。それに目をつけちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリー。

……なんだこの公式のあらすじ(笑)
女子中学生4人の日常を描くという今期日常系枠。
前回のエントリーでこの日常系はけいおん!やAチャンネルでひとまずの完成を見たーみたいな話をしましたけど、ゆるゆりはそこに”ゆる”い”百合”要素を新しいスパイスとして加えたことで一廉の成功を収めた、という感じです。自分結構百合ものって好きですよ。心が洗われるようだよね(遠い目)
加えてキャラクターデザインのセンスの良さが光る。とにかく可愛い。そしてキャラ付けもまた秀逸。お互いが相乗効果で魅力を引き出しているようです。
さらにこのゆるゆり、言ってしまえば日常系ギャグアニメ。テンポよく進むギャグにはなかなか笑わせてもらいました。千鶴の鼻血オチはもはや鉄板過ぎて安心感すら覚えるレベル。
主人公が空気属性持ち、しかも作品内で自己言及するというキャラ付けも良かった。
おそらく2期があることでしょう。楽しみに待つ。






異国迷路のクロワーゼ
19世紀後半の仏蘭西、巴里―。近代化の流れに取り残された小さな商店街、ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア)にある日、小さな日本の少女・湯音が足を踏み入れました。全く違う異国の文化や慣習に戸惑いながらも、一生懸命に働き、人々との温かな出会いを通じて、一つずつ一つづつ違いを乗り越えていく……。

あぁもう公式のあらすじからしてあったかいですね。
美しく可愛らしい。それが全てです。
まず作画の完成度が非常に高い。1話から12話まで全く手を抜いた形跡すら感じさせず、隅々まで丁寧な仕事にはもう感服。スタッフホント凄い。
美しい近代パリの街並みに、街行く人々の服装、そして何より湯音の着物姿の実にたおやかなこと!特に11話のピクニックに出かけながらギャルリを歩く湯音の姿にはもう感嘆してしまいます。近代の時代背景を忠実に踏まえながら、異文化の中に一人飛び込んだ少女の驚きや戸惑い、好奇心や葛藤を描いて……いるんだろうけども、湯音のような柔らかく穏やかな雰囲気でくるくるっと包まれた優しいストーリー展開には癒されることうけ合い。
そんな優しい優しい作品でした。今期の中で強くオススメする1作。






うさぎドロップ
30歳、独身のサラリーマン・河地大吉は、祖父の葬儀で見知らぬ女の子・りんと出会う。その6歳の少女はなんと祖父の隠し子だった。子どもが苦手な大吉だったが、親戚たちの、りんへのよそよそしい態度に違和感を募らせていく。そしてとうとう、自分がりんを引き取り育てていくと啖呵を切ってしまった……!

子をもつということ、親になるということを、大変さ・辛さがあるリアルをまっすぐに伝えながらも、それでいて綺麗で愛おしいものと感じられるように表現した、穏やかでいい作品だと思います。
自分もダイキチ(敢えてカタカナで)みたいな歳になってきているからか、共感できる部分が多く、見ていてとても楽しかった。
結婚とか時々考えたりもするけれど、なんかめんどくさそうなことが多い気がして考えてるうちにうんざりしてくることもあるけれど、それでもただ、子どもだけは欲しいなぁ、と昔から思っていたことを再確認できた……させられてしまった。子ども欲しいなぁ。どうやったらりんみたいな娘に育つかな?どうやったらダイキチみたいな大人になれるかな?
コミックス買おうっと。






セイクリッドセブン
孤独な生活を送る丹童子アルマの前に、執事を引き連れた少女、藍羽ルリが現れる。セイクリッドセブンの力を宿したアルマに力を貸して欲しいと申し出るルリ。その力で人を傷つけてしまった過去をもつアルマはルリたちを追い返してしまうが……。

我らがサンライズが送る王道バトルもの。
全編に渡って安定したその作画クオリティの高さが伺える。特に戦闘シーンの表現は流石。
ストーリーに関しては12話に詰め込むにはちょっと量が多すぎるんじゃないかなぁと。結構好きな展開とテーマだっただけに軽く消化不良だったのは残念。まぁ同時進行でタイバニを、秋からガンダム新シリーズを抱える身としては、あまりセイクリに時間を割けなかったのかもしれませんが……。
ただナイトエディションが作られる(劇場版?)ということで、そちらを楽しみにしたいと思います。
ダブル主人公っていいよね。大好物。アルマもナイトも久々に個人的にヒットした主人公達でした。特に前半で敵だったやつが後半で仲間になって共にラスボスを打ち倒す……こはやこの教科書を使って育ったといっても過言ではない王道展開。とこれまた個人的には、ラストバトルのクライマックスはもっとカタルシス溢れるエフェクトを使って貰いたかったですね。
あとランカちゃん……じゃなかった中島愛さんが陽の目を見られて良かった(オイ)瑠璃ちゃん可愛いだろjk
あとかなえちゃん演じる女子高生って最高ですよね。部長とか左天さんとか。






ロウきゅーぶ!
バスケットボールのスポーツ推薦で高校入学したものの、部長のロリコン疑惑がきっかけで部活動停止の憂き目をくらってしまった長谷川昴。行き場を失い、所在なく過ごしていた昴だったが、叔母・美星の強引な誘いから、彼女が顧問を務める小学校の女子バスケ部のこーちを引き受けることに。気が進まないながらもコーチに訪れた昴の目の前に現れたのはメイド服姿の女の子5人。『お帰りなさいませ、ご主人様!』……?

『まったく、小学生は最高だぜ!』
多くは語るまい。画像もなるべく当たり障りのないものにしておいた(笑)
でもメインヒロインは葵ちゃんです異論は認めない。
かなえちゃん演じる女子高生って最高ですね。(デジャブ)
……とここまで書いて初めてそういや緒花も女子高生かなえちゃんだったことに気づく。空気すなぁ(ぇ






まよチキ!
生まれた環境が災いしてか、女の子に触られると鼻血を出してしまうほどの女性恐怖症という不憫な高校生・坂町近次郎。そんな近次郎はある日、理事長の娘でクラスメイトである涼月奏での執事・近衛スバルの秘密を知ってしまう。なんと実はスバルは女だったのだ!奏ではスバルの秘密を守ることと引き換えに、ある協力を近次郎に申し出る……。

……こうしてあらすじ見ると若干受ける印象が違う気もするが……詳細は本編をどうぞ。
男主人公1人に対して主人公に好意を寄せる女の子たちが取り巻く、いわゆるハーレム系。ハーレム系の成功条件を「登場する女の子が可愛い」としたとき、まよチキ!は大成功を収めた作品と言って差し支えないのではないだろうか。
スバルも奏でもマサムネもなくるも可愛い。妹は名前忘れたけどギャグ要員として最高に愛らしく面白かった。花澤さんの声ってこういう脳天気系妹キャラに凄く合ってる気がするなぁ。
それにしても最終回がなくる回だったのが謎。いやいいけど。可愛いから。金髪褐色おっぱい眼鏡オタとかなんという俺得。嫁に来てほしい。






ダンタリアンの書架
20世紀初頭。古今東西の珍しい書籍をあさる蒐集家、いわゆるビブリオマニアの祖父をもつヒューイは、その祖父の死により、古ぼけた屋敷とそこに納められた蔵書のすべてを引き継いだ。「書架を引き継げ」という祖父の遺言を確かめるべく、屋敷を訪れたヒューイは、うず高く本の積まれた地下室で、漆黒のドレスに身を包んだ一人の美しい少女と出会う……。

GOSICKの後枠に入ったGOSICKライクな作品。
クロワーゼといい近代ヨーロッパを舞台にすると、背景や装飾美術が凝ってていいですね。
話はというと正直置いてけぼり。特にラスト3話はもう何がなんだか。ちょっと詰め込みすぎた感じでしょうか。最終2話は、ここでこの話が出るってことは2期でもあるんかいな、と思ったくらい。設定やキャラクターはとても好きだったので脚本をもうちょっと頑張って欲しかったです。
それでも楽しめたのはダリアンが可愛いから。ヴィクトリカといい悪態つきながらなんだかんだで懐いてるちっちゃい系ツンデレヒロインが可愛すぎてやばい。デザインはダリアンの方が好きかな?……可愛けりゃなんでもいいや(爆)
あとヒューイはビジュアルから性格から声からしてもう小泉にしか見えません。
それにしても最後まで作画の乱れも無く、とても美しく仕上がっていた作品でした。流石のGAINAX。
さらに付け加えるなら、今クールでの劇団犬カレーの暗躍っぷりったらないですね。このダンタリアンの書架もそうでしたがうさぎドロップとかもね、『なーんか雰囲気のあるEDアニメーションだな』と思ってたら大概彼らの仕業です。一体いくつの作品を請け負ってたんだか。まどかマギカの成功がここに来て反響を呼んでいるようですね。






さて総勢11作品という非常にボリューミーな夏でありました。
ちなみに途中挫折組はいつか天魔の黒ウサギ、猫神やおよろず、そして日常、です。日常は結構見てたんですけどねー。作画クオリティの高さが流石でしたし、キャラ造形の可愛らしさも流石でしたが、ちょっと……まぁ暇見て消化し終わったらここに追加しておきます。
さぁ秋は秋で大豊作の予感が致しますですよ!ただ今追いかけることなんと19作品(!?)ぼちぼち感想予定組を絞り切る予定ですが、まぁまた10程度になると思います……そう思いたい。
冬にかけては劇場版も沢山控えてますからね。ガンダムUCに始まり、ストパン、けいおん、傷物語!シュタゲにセイクリも忘れてはいけない。もうね、大忙しです。卒業できんのかしらホント。





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