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2011/04/06

日本人の限界=制限要因はやっぱり英語力なのか?

先日、とある外資コンサル会社の採用面接を受けた時のこと。
面接官の方に「何か質問ある?」と聞かれたので、「X(面接官の名前)さんのこれからの目標は?」と自分の中のテンプレ質問を投げかけたところ、少し面白い話が聞けたので、ここでまとめておこうと思う。





質問の答えとしては、

「自分にはやりたいことがある訳でもないので、如何に会社に貢献し、昇進して、より高い報酬を貰うことが目標かな」

と実にフランクに答えてくれた。
何とも順当なキャリアパスとも言えるんだけど、しかしながらそれは一般的な日本企業の場合であって、外資系となるとやはり少し話が違ってくるのだとこの後の話で気づく。


まず現状を簡単に説明すると、Xさんは現在『マネジャー』クラスに属している。この会社に入社すると『ビジネスアナリスト』に始まり、『コンサルタント』を経て『マネジャー』へと昇進していく。日本でいう課長→部長みたいな社内階級といったところ。マネジャーはプロジェクトリーダーとしてプロジェクトマネジメントを行うのが主な仕事だそう。

ここまではコンサルの採用をいくつか受けてきた自分も知っていたが、Xさんの話によれば実はマネジャーの中にも12段階の階級があるそうだ。上は『1−1』から『4−3』の平マネジャーまでの12段階、Xさんは先日『4−3』から『4−2』に昇進したと言う。入社して10年余りが過ぎたXさんにしてみれば「至極順当」とのこと。今後もさらに上を目指すと決意を新たにしているそうだ。

だがこの「上を目指す」のが一筋縄ではいかないというのが今回の本題。
実際『3』クラスまではある程度何とかなるのだが、そこから先が問題なのだとXさんは語る。

「『2』クラスに上がるためには、テンプレ作業ではやはりダメで、クライアントの期待以上の成果を確実に出すことのできる"力"が必要」

と言う。ちなみにこの『2』クラス、一般的な日系企業の社長をこの会社の評価基準に当てはめれば『2−3』クラスに相当するのだそうだ。ちなみにここの日本支社長は『2−1』クラスで系列社内の"日本人トップ"に当たるのだという。


……。


……そう、つまりこれは『1』クラスの日本人は存在しないということを意味している。これは今に限ったことではなく、ここ何年も出ていないのだと言う。
『1』クラスのマネジャーは日本だけでなく、その上位組織のアジア・パシフィック、更には世界規模でのチームリーダー・最高責任者として活躍することが求められる。
アジア・パシフィック域において、日本支社の占める売上は約50%にも及び、域内ダントツの成果を挙げているにも関わらず、アジア・パシフィック域でプロジェクトやチームの長を務める人材はいないのである。


それはなぜか。

Xさんは断言した。

『英語力』

ただそれだけだという。
まさか、とは思うがほぼ間違いないのだとXさんは続けた。
英語を使ってのコミュニケーションやプロジェクト進行、チームマネジメントに不安があるので『1』クラスへの昇進ができないのだという。
事実、アジア・パシフィック域のリーダー、つまり『1』クラスにはオーストラリアやインドの人間が採用されているらしい。

「日本人の場合、採用コスト=報酬が域内では1番高いため、不十分な英語力の日本人を最高クラスで雇うことは、言ってしまえばコストパフォーマンスが悪い」

とXさんは語った。
コンサルタントとしての能力は十分(先の日本支社の売上がそれを証明している)であっても、英語力その一点を以てして日本人はインド人とオーストラリア人に劣るのだと言う。



はっきり言ってショッキングな事実だった。面接中と言えど思わずあっけにとられてしまった程だ。
自分も英語ができるとは御世辞にも言えないレベルであることからして、実際海外プロジェクトの参加経験もあるXさんが「不十分」と言い「今でも自主的な英語の勉強は欠かさない」と言うほどの英語レベルがどれ程のものを指すのか全く想像にも及ばない



……今回は何というかもぉ話が軽く雲の上過ぎて考察のしようも無いくらい(笑)

結局のところ、「英語がんばらなきゃな……」と意味もなく焦りにも似た決意をするとともに、「どんだけTOEICの点数が良かったところで採用が貰えるとは限らない」という今まで気休め程度にしかならなかった就活ゴシップに変な確証が付いてしまったってくらいか。
「じゃあTOEICの評価ってなんなのよ」って疑問をもつ一方で、「いや、これは別にお前が英語できなくていい理由ができた訳じゃねぇぞ」と自戒の念をこめつつ、「やはり頑張るしかないか」とシンプルに決意を新たにしたところで、



本日のお話はおしまい。
また面接受けてくる(`・ω・´)ゞ



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